悪気のないアドバイス
僕たちのクライアントさんの中には、起業されるタイミングの方もいらっしゃいます。その方たちから時々聞くセリフが「周りの人たちから受ける“アドバイス”にうんざりしてる」です。「うんざり」とダイレクトに言わないまでも、アドバイスがたくさんあり過ぎて、自分の決断が揺らいで困ってる方もおられます。
起業するとなると、周りの人たちは応援してくれます。同業の先輩、家族や友人など、良かれと思ってたくさんアドバイスをしてくれます。「こうしたら上手くいくよ」とか「こうしないとダメだよ」と。中には、その通り実践して上手くいくものがあるかもしれません。しかし…
“方法論”よりも“目的”
僕がクライアントさんからお聞きした中だと、それらのアドバイスのほとんどが「インスタを使うべき」とか「チラシにはこんな言葉を載せるべき」などの“方法論”です。また、本人さんがどんな目的を持って起業するのか、何を目指してるのかは知らずにアドバイスされる方も多いようです。
これから起業する上で軸になるのは、方法論じゃなく「目的」です。そもそも方法論は、最終的なアウトプットの部分であることが多いので、目的を定めた後から考えても遅くはありません。自分がこのビジネスで成し遂げたいのはどんなことか?自分のどんな能力を使って、どんな人たちを応援したいのか?まず、考えるべきなのは、そんなことです。
そして、周りの人たちを尊重することも大事ですが、もっと大事なのは「自分の意思」をはっきりさせること。アドバイスしたいという“気持ち”には感謝しつつ、これからどうするかを決めるのは自分自身です。うんざりだと感じた“アドバイス”は、そこに気づくためだったのかもしれません。