デザイナーを志すきっかけになった“フライヤー”の話


イベントフライヤーの世界観


僕がデザイナーになろうと思ったのは、25年くらい前、ライブハウスやクラブで目にしてた“イベントフライヤー”がきっかけでした。フライヤーとは、イベントを告知するための小さなチラシのことを指します。告知と言っても載ってる情報は必要最小限で、場所と時間とチケット代、アーティスト名くらいのもの。フライヤーの役割は、情報伝達というよりイベントに合った“世界観”を紙面の中で表現することでした。


デザインの持つ力


イベントによって、フライヤーで表現されてる世界観はそれぞれ。どれも部屋に飾りたくなるようなオシャレなものばかりでした。当時はインターネットがそれほど普及してなかったので、イベントの存在を知る手がかりはフライヤーのみ。いま考えると「よくもあんな曖昧な情報で人を集めることができてたな」と思います。でも、それくらい当時のフライヤーデザインには惹きつける何かがありました。

そんなテレパシーみたいな力を持つ“デザイン”という行為に憧れ、僕はこの世界に飛び込みました。それからかなり時間が経ちますが、いまもまだ同じ気持ちでやれてます。これからも、当時の“フライヤー”に負けないような、人を惹きつけるデザインをつくっていきたいと思ってます。

Picture of Designer / 津江 祐一

Designer / 津江 祐一

デザインの方法論を使って「イメージを形にする」ことを20年以上続けてきました。現在はクリエイティブ制作活動と併せて、ひとり経営者さん向け個別ワークショップの運営をしています。

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Designer / 津江 祐一

デザインの方法論を使って「イメージを形にする」ことを20年以上続けてきました。現在はクリエイティブ制作活動と併せて、ひとり経営者さん向け個別ワークショップの運営をしています。

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