理想的な働き方
今回は「やりたいことを仕事にする」について考えていきたいと思います。仕事というと、自分の意思とは切り離したもの、忍耐や我慢が必要なものだというイメージが一般的ではないでしょうか。また、日々の売上や人間関係など、色んなバランスを考えると、自分の「やりたいことなんてできるのかな」と感じることが多いのかもしれません。
やりたいことを仕事にするには、まず「初期設定」が重要です。ポイントは、“好きなこと”や“やりたいこと”を探すのではなく、自分の「あり方」を明確にすること。この「あり方」が、自分らしい仕事を長く続けるための鍵となります。
やりたいことを“仕事”にする本質
一般的に「やりたいことを仕事にする」と聞くと、自分に合いそうな職業や得意なことを見つけることだと思われがちです。でも、やりたい“こと”だけを見つけても、「これが本当にやりたいことだ」と感じるには不十分です。大切なのは、「何をするか」ではなく、「なぜそれをするのか」という目的や意味です。
なぜ自分はこの仕事を選んだのか?何のためにこの仕事を続けたいのか?といった「目的」を持つことが、本当にやりたいことを実感するための第一歩です。言い換えれば、「自分がどうありたいか?」という自分の「あり方」を見つけることが、理想的な働き方への道を開きます。そうすると、自然と自分にとっての本当にやりたいことが見えてくるはずです。
“あり方”を見つける3つのポイント
「あり方」を見つけるには、以下の3つの質問がヒントになるかもしれません。
1)どの瞬間に「心地よさ」を感じるか?
「心地よさ」は、日々の中で自分の価値観が現れる瞬間です。どんなときに心地よさを感じるか、その感覚を思い出してみてください。もしかすると、自然体でいるときや、自分のペースで進められるときに感じるかもしれません。
2)時間を忘れて夢中になれることは何か?
夢中になれる時間は、あなたの中でエネルギーが発揮されるタイミングです。その瞬間は、仕事をしているのに仕事という感覚を超えて、自分の意識がそこに集中しています。その時の感覚を思い出すことで、あり方のヒントが見えてきます。
3)自分でコントロールできる「快」を探す
仕事の中には、自分ではどうしようもない部分もあります。しかし、自分でコントロールできる範囲で「快」を作り出すことは可能です。自分が心地よいと感じられる働き方や環境を思い出し、それを仕事に取り入れることで、自分のスタンスがはっきりしてきます。
“あり方”を見つけるメリット
「あり方」を見つけると、目指したい方向が自分の中でくっきりと浮かび上がってきます。他人の評価や流行に振り回されることから解放され、自分を軸にした仕事をすることができます。また、自分らしくいられることで、理想の顧客とも自然につながることができ、深い信頼関係を築くことができます。
今回は、やりたいことを仕事にするための初期設定として、「あり方」を見つけることの大切さについてお伝えしました。「やりたいこと」とは、単なる業務内容ではなく、自分の「あり方」を形にしたものです。自分の価値観を大切にし、自分らしい働き方を見つけることで、長く続けられるビジネスを育んでいきましょう。