不安と上手く付き合っていくための“イメージする力”


不安を持ち続けた結果


自分でも気づかないうちに「まだ起こってもないこと」に不安を感じることがよくありました。そんな時は「こうなったら嫌だ」「あんなことは避けたい」と考え込んでしまい、さらに不安が膨らんでいってしまいます。そんな風に不安を意識したままでいると、「避けたい状態」がどんどん自分に近づいてきたように思います。

そんな不安に対処するため、ある時から考え方を変えてみることにしました。不安を完全に消すのは難しいけど、まず「自分が不安に思っていることは何か」をじっくり見つめることにしました。不安があるということは、その反対に「本当はこうなりたい」という望みがあるからです。例えば「失敗したらどうしよう」という不安のウラ側には「成功したい」という思いがあります。だったら、その望ましい状態をもっと強くイメージしてみたらどうだろう?と思うようになりました。


デザイン制作から学んだこと


この考え方は、僕がデザイナーとして活動する中で学んだことでもあります。デザイン制作では、必ず「どんなデザインにしたいか」をイメージするところから始めます。デザインするものが頭の中で形になっていないと、どれだけ時間をかけてもいいものはつくれません。

逆に「こんなデザインにしたい!」というはっきりしたイメージがあると、そこに向かって作業が進むので、最終的にイメージ通りのものが形になります。これは、デザインだけではなく人生全般にも言えることなんじゃないかなと感じました。


不安と上手く付き合っていために


過去を振り返ると、不安な気持ちをずっと抱え続けることで、そのイメージを大きくしてしまってたと思います。そして、不安ばかりに目を向けることで、自然とその方向に進んでしまいます。逆に、「こうなりたい」と思う理想のイメージがはっきり描けてると、不思議とその方向に向かう感覚があります。不安に引っ張られるのではなく、自分のイメージに未来を当てはめるような感覚です。

不安に押しつぶされそうになったときは、「本当はどうしたいのか?」と自分に問いかける。そして、自分にとって心地よい未来をイメージする。完全に不安が消えるわけではありませんが、自分の中で「どのイメージを大きく持つか」は自分で選択することができます。その積み重ねが、不安と上手く付き合っていくための必要なスキルだと思っています。

この体験を通して感じるのは、イメージには本当に大きな力があるということ。心地よい未来をイメージすれば自然と形になるし、不安もイメージした通りに形になってしまう。だからこそ、どんな未来を思い描くかを大切にしたいと思っています。僕にとっての「イメージする力」は、単なる考え方ではなく、“自分”をデザインする上で大切なツールだと感じています。

Picture of Designer / 津江 祐一

Designer / 津江 祐一

過去の経験から、“生きづらさの解消”に「自己表現」が効果的だと気づきました。セルフデザインは、自分と向き合い、自分を表現することで、誰もが『弱みも強みに変わる』ことを実感できるプログラムです。

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過去の経験から、“生きづらさの解消”に「自己表現」が効果的だと気づきました。セルフデザインは、自分と向き合い、自分を表現することで、誰もが『弱みも強みに変わる』ことを実感できるプログラムです。

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