自分への厳しさ
僕は自分に厳し過ぎる人でした。自分で自分を監視して「こんなんじゃダメだ!もっと頑張らないと!」と、常に発破をかけてる状態。それに応えるために、色んな知識を取り入れたり、新しいチャレンジをしてみたり。
でも、どれだけ頑張っても達成感のようなものは感じられませんでした。むしろ、どこか虚しい感覚がつきまとい、心が疲弊していくばかりでした。
“自分には価値がない”という前提
気持ちが疲れ切った僕は「自己肯定感を上げれば、何かが良くなるはずだ」と考えました。そして、自己肯定感を高める方法を一生懸命学び、それを実践してみました。でも、やってるうちにさらに疲れてしまいました。「これをやらないと自分は良くならないんだ!」という考えがそうさせたんだと思います。
自己成長のために努力することや、自己肯定感を高めようとすること自体は、決して悪いことではありません。むしろ素晴らしいことだと思います。でも、僕の場合、そのやり方に問題がありました。いつも心の奥にあったのは「〇〇ができてない自分はダメだ」という“前提”です。「◯◯ができてない自分はダメ=そのままの自分には価値がない」こんな構造になってることに気づかないまま、あれこれ努力を重ねていました。
まずは今の自分を受け入れること
僕たちがまずやるべきことは「そのままの自分を受け入れる」ことです。どんな自分であっても、そのままでOK。「このままの自分で十分価値がある」ということを、自分が本気で感じないと、その上にどんな努力を重ねても積み上がっていきません。
自己成長に向かう努力は大事ですが、それが「自分を否定する前提」から始まっていると、どこかで心が苦しくなってしまいます。まずは、今の自分を受け入れること。そこから、自然とポジティブな変化が生まれるはずです。これは、僕がこれまでの経験から痛いほど実感してきたことです。