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敏感で繊細すぎる気質を持ってるからこそ気づけたこと


敏感で繊細すぎる経営者


『あんたみたいに敏感で繊細な人が、よく経営者を続けてこれたね』これは数年前、皮肉まじりにある人から言われた言葉です。僕は経営者として約18年やってきましたが、確かに一般的な“経営者像”からかけ離れたところが多いです。

人前で緊張することが多々ありますし、自分からグイグイ積極的にアプローチするタイプでもないです。内向的で傷つきやすく、人の感情が分かりすぎて疲れるので、大人数が苦手。反対に一人の人とじっくり向き合うのは得意ですが、荒々しい人があまり好きではないです。


“改善”すべき気質?


我ながら「こんな人間がよく経営者を続けてこれたもんだな」と思います。そんな僕でも長く続けてこれたのは、スタッフや仲間、たくさんのクライアントさんのおかげです。本当に恵まれてます。環境にはすごく恵まれてきましたが、僕は自分自身が持つ気質にずっと苦しんできました。

敏感で繊細すぎる気質、俗に言うHSPというやつですが、僕はこの気質を「改善」しなきゃいけないものだと思ってました。でも、改善しようとすればするほど苦しくなるだけ。何年もそれに苦しみましたが、ふとしたきっかけである気づきを得ました。


改善じゃなく“受け入れる”こと


それは、この気質を改善しようするんじゃなく、自分自身がそれを「認めて受け入れる」こと。身体的な特徴と同じで、心にもそんな特徴があるだけ。基本的にはそれと付き合っていくしかありません。そう思えるようになってからは、この気質を改善しようとするんじゃなく「どう活かすか?」という視点に切り替わりました。すると、活かすどころか、この気質にずっと助けられてきたことを思い出しました。

自分が当たり前にやってきたことは、この気質のおかげでした。自分にとって当たり前のことが人の役に立ったり喜んでもらえてること。人から見れば特異な才能だと言っていただけること。デザイナーとしても経営者としても、この気質に救われてきてたんです。僕はそういった気づきを得たことで、この気質が愛おしく思えるようになっていきました。


自分にしかできないこと

僕がこの気質を「改善したい」と思ったのは、他の経営者と自分を比べてしまったことがきっかけです。「あんな風にならなきゃ」と自分自身を洗脳してしまったから。結局、どうあがいても自分は自分だし、他人をマネたところで何の面白みもないし、窮屈なだけです。僕はこの一連の経験を通して、そう実感してます。

一般的な経営者像なんてものは、誰かの都合でつくられた幻想です。僕には関係ありません。自分には自分にしかできない表現があります。ビジネスはそのためにあるし、そうすることで、生きてる実感とか、誰かとつながる楽しさとか喜びが得られます。僕はこの気質を持ってることで、そんな風に感じることができました。

AUTHOR

Designer / 津江 祐一

デザインの方法論を使って、それぞれの「頭の中にあるものを形にする」ことを生業にしています。クリエイティブ制作活動と併せて、ひとり経営者さん向けの個別ワークショップを行っています。

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