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相手に“伝わる”話をするために必要だと感じたこと


相手をコントロールしようとしてる?


自分が伝えたことが、相手に伝わってるのかどうか分からない…こんな時は、ほんとにもどかしい思いをします。僕は過去に、このもどかしさをテクニックに頼って解消しようとしたことがあります。しかし「伝えたいことが伝わる」ということに関しては、思ったような効果は出ませんでした。なぜでしょうか?それは、テクニックを使って「相手をコントロール」しようとしてたからです。

「相手をコントロール」=「こんな風に思って欲しい」「こんな風に思われたらイヤだ」とか。これって何かを伝えた後の結果であって、自分ではコントロール出来ないものなんですよね。自分ではどうすることも出来ないものにエネルギーを使おうとするから、悩んだり、もどかしさを感じてたんだと思います。そして「相手をコントロール」したいという下心だけが伝わってしまいますから、本来伝えたかったことが伝わりません。


感じたままを伝えること


では伝わるためにはどうすればいいのか?それは、自分でコントロールできるものだけに集中すること。「自分が感じたまま」を相手に伝えることです。話の順序や要点が何かなど、最低限のテクニックは必要ですが、それよりもっと大事なのが「自分が心がどう動いたか」を伝えることです。“正しいこと”や“それっぽいこと”では伝わらないんですよね。

僕は以前、スタッフやクライアントさんに何かを伝えようするとき、このことを痛感しました。上司として“それっぽいこと”を言おうとか、クライアントさんを“こんな気持ちにさせたい”と思っても、思ったようには伝わりませんでした。そうではなく、自分の感じたまま、素直な気持ちを伝えることで、伝えたいことが伝わるだけでなく、気持ちでつながるような心地いい感覚を味わうことができました。

この経験から学んだのは「普段から自分の心がどう動くか」をしっかり観察すること。嬉しい、悲しい、怖いとか、どんな感覚も見逃さずに、自分の中で湧き上がった感覚をそのまま見つめることです。自分の心を動きを覚えておくことが、伝えたいことを伝える上でとても役立ちます。このようにすることで、自分の話すことが、ただの言葉ではなく、伝わるメッセージとして機能していきます。

AUTHOR

Designer / 津江 祐一

デザインの方法論を使って、それぞれの「頭の中にあるものを形にする」ことを生業にしています。クリエイティブ制作活動と併せて、ひとり経営者さん向けの個別ワークショップを行っています。

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